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プチ元気のコツ Vol.22

井上 尚弥 (いのうえなおや)
プロボクシング選手
1993年4月10日、神奈川県生まれ。元アマチュア選手だった父の影響でボクシングを始める。高校時代に高校生初のアマチュア7冠を達成。目標だった’12年のロンドン五輪出場がならず、’12年にプロ転向。’14年に当時国内最速のプロ6戦目で世界王者に輝き、同年末には階級を上げて2階級制覇を果たした。

21歳だった’14年4月に、当時国内最速のプロ6戦目で世界王座獲得。
1度の防衛を果たしたあと、同年12月に階級を上げて2階級制覇も果たしました。
圧倒的なパンチ力で“モンスター”とも称される若きチャンピオンの原点と、元気の源に迫ります。

父に憧れて始めたボクシング
今につながる出発点は小学校6年生
ボクシングを始めたのは、小学校1年生のとき。アマチュアのボクサーだった、父のカッコ良さに憧れてでした。始めたころは子どもの習い事みたいなものでしたけど、本格的にやっていこうと思ったのは、小学校6年生で初めて大会に出たことがきっかけ。当時は周りのレベルがわかっていませんでしたが、いざ出てみると自分と同じくらいのレベルの選手がゴロゴロいたんです。そのなかで勝つことができたんですが、大会に出てみて「負けたくない」という気持ちが湧いてきました。プロになろうと思ったのは高校に入学してからですが、今の僕につながる出発点は、小6のときのあの大会だったともいえますね。
プロになってからは僕のトレーナーになってくれた父をはじめ、周りの支えもあって’14年4月にデビュー6戦目で世界チャンピオンになることができました。子どものころは、世界チャンピオンになったらゴールだと思っていました。でも山のてっぺんに登ったと思ったら、そこはまだ頂上ではなかった。ある意味、ここがスタートなんだと感じました。チャンピオンになった試合も全然満足できなかったですし、これから先もっといい試合をしていこう、より強くなりたいという気持ちが芽生えました。
元気でいられるのは目標を追い続けているから
ボクサーですから、減量は切っても切り離せません。僕の場合は、試合の1ヶ月前から8kgくらい落とします。むやみに体重を減らせばいいのではなく、パフォーマンスも維持しないといけない。カロリーを計算しながら食事の量を減らしていって、計画的に体重を落としていきます。ボクサーの減量というと、「あしたのジョー」とか昔のマンガのようなものを想像するかもしれませんが、実際は違いますよ。間違っていますね、あの減量は(笑)。今のボクサーは、しっかりコントロールしてやっていますよ。
目標ですか? 何階級制覇するとか防衛を何回するとかではなく、僕が追い求めているのは自分の理想像。それを言葉にするのは難しいですが、完璧を追求しています。打たせないで、打つボクシング。どの相手に対してもそれができたら、理想だと思います。でも思っていたところに近づけたと思っても、試合が終わってみると自分の理想はまた次の段階に上がっている。まだまだ追い求めるものがあるから、そこに向かうモチベーションが湧くんです。
僕の元気の源は、そうやって目標を追い続けること。次の目標を追い求めて、そこに向かって毎日好きなボクシングをやっていることですね。今ボクシングをやめて普通の生活になったら、目標がなくなって元気がなくなるんじゃないかな(笑)。

井上 尚弥

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