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プチ元気のコツ Vol.25

中畑 清 (なかはたきよし)
プロ野球解説者
1954年1月6日、福島県生まれ。1975年にドラフト3位で巨人に入団。当初は二軍暮らしだったが、4年目に頭角を表して一軍に定着する。1981~1988年にかけては219試合で4番打者を務め、これは現在までに90人近くいる巨人の4番経験者としては歴代12位。
現在は野球解説者として活躍する。

80年代の巨人で4番打者を務めたこともあり、引退後はアテネ五輪日本代表と、横浜DeNAベイスターズで監督を務めた中畑清さん。
いつも陽気で明るいイメージですが、素顔もそのまま。そんな中畑さんが元気の秘訣を、明るく楽しく話してくれました。

活躍のきっかけになった「絶好調!」は
最高の自己暗示のフレーズ
僕の代名詞になった「絶好調!」のフレーズですが、あれが生まれた経緯はこうなんです。ある日、長嶋(茂雄)監督に「キヨシ、調子はどうだ?」って訊かれて、「まあまあ」ですって答えたんです。そうしたらそれを聞いていた土井(正三)コーチに、「そう答える選手を、監督が使うわけないだろ。絶好調と答えろ!」と怒鳴られたんです。そのときに、ハッとなりましたね。それからは、だれに聞かれても「絶好調!」って答えるようにしたんです。調子が悪いときもありましたが、「絶好調」って言うからには頑張らないとと、自分を奮い立たせました。それからプロの世界で結果を残せるようになりましたし、あのフレーズは最高の自己暗示でしたね。
だけど最近のプロ野球は、ツマらなくなったと感じますね。巨人もスモールベースボールといって、すぐバントしたりばかり。お客さんが見たいのはスゴいホームランや豪速球で、そういうセコい野球じゃないと思うんです。僕が横浜DeNAベイスターズの監督になったときは、はっきり言って勝てるチームじゃなかった。だからなんとか注目してもらおうと思って、マスコミに積極的に出ていったんです。その成果が現れて、僕が監督をしていた最後のほうはチケットが取れないくらいになった。満員になった球場を見たときは、本当にうれしかった。チームも力をつけてきたし、ここらでお役ご免だなと思って身を引きました。
悪いことは引きずらず、切り替える
気持ちが前向きなら元気は湧いてくる
野球選手だからケガはありましたが、病気らしい病気はしたことがないんです。そのためにはまず、よく寝ること。少々の痛い痒いはなんとかなるけど、寝不足だったらもうダメ。よく寝ることで頭も冴えるし、元気も出てくる。現役時代に打てなかったり、監督をしていたときも勝てなくて、眠れない思いをしたことはありました。でも、悪いことを引きずってはダメ。スパっと気持ちを切り替えて、次のことに向かう。そうするのは、難しいかもしれない。でも、それこそ僕の「絶好調!」じゃないけど、なにかで自己暗示をかけてみるのもいいと思います。気持ちが前向きなら、元気は湧いてくるんだから。
これからは、日本の野球界を正しくしたいと思っています。今はまだプロとアマチュアが関わっちゃいけないなんて、大昔に作ったルールがまだ残っている。たとえばお父さんがプロ選手だったら、高校球児の息子に野球を教えちゃいけない。そんなバカげたことって、ないでしょ。プロの経験や技術を教えることができれば、アマチュアの選手はもっと上手くなるし、ひいては日本の野球界全体がレベルアップする。野球サミットみたいなのを開いて、日本の野球をひとつにするのがこれからの僕の夢ですね。

中畑 清

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