NextLifeオンライン

楽トレのススメ Vol.4

若さは美しい背中から

逆流性食道炎の原因のひとつが背中の曲がり(猫背)と言われています
イメージ

コンピューターに向かう座業が多いと誰でもが猫背になりがちです。
ではここで実際に背中を丸くして感じてみましょう。
どうですか?内臓が圧迫されるのを感じますね。
それだけ蠕動運動は妨げられ血液循環も滞ることになります。
深い呼吸だってできないでしょう?
このように少しの猫背でも身体はたくさんの負担を被ります。
おまけに外形的印象はショッキングなほど違います。
背中は見えないので意識することもあまりありません。

背中を引きずり下ろす
イメージ

そこで、背中のラインを美しく整える方法を紹介します。それは「背中を引きずり下ろす」意識です。

背骨のひとつひとつ(椎骨)には、とげのように真後ろに突き出ている骨があります。
意味のとおり棘突起(きょくとっき)と言います。背中を丸めるとこの棘突起の間は扇のように広がります。
背骨を真っ直ぐにすると棘突起は閉じてきれいに並びます。
よくある間違いは、姿勢を正すために胸を張ってしまうこと。
これは棘突起が詰まりすぎて背中の筋肉などにストレスがかかってしまいます。
自分の背骨に集中して図の棘突起だけを下に引きずり下ろすように背筋を伸ばしましょう。
いつでもどこでも意識すればこの感覚が必ず分かるようになります。
同時に内臓が思いっきり伸びをしているような身体全体のしなやかさも感じられます。

写真:中尾 和子
中尾 和子
トータルフィットネスコーディネーター、健康大使(平成19年11月厚生労働省任命)、
NPO法人日本Gボール協会 副理事長 中尾クラブ主宰
1952年京都市生まれ。長男出産後、26歳から本格的にボディビルをはじめ、1983年「第1回ミス日本ボディビルコンテスト」で優勝。その後、フィットネスインストラクターとしてエアロビクス・筋コンディショニング・ボールエクササイズなど国内外で幅広い指導を展開。近年では治療とフィットネスを融合させた「JSAボールエクササイズ」、和太鼓とフィットネスをコラボさせた「太鼓ビクス」、「立ち居振る舞いを鍛える」身体技法「コア・ストレッチ&ダンス」を開発した。
中尾和子オフィシャルサイト https://www.nakao-kazuko.net