逆流性食道炎の治療は、主に胃酸の分泌を抑えて食道への胃酸逆流による傷害を抑え、食道の炎症と自覚症状を消失させることによって行います。
治療で用いられる主なおくすりは、酸分泌抑制薬であるプロトンポンプ阻害薬(PPI)、またはヒスタミン受容体拮抗薬(H2ブロッカー)などです。
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おくすり - 治療は
継続が大切
逆流性食道炎の治療
主に「逆流性食道炎」は、おくすりで治療します。
逆流性食道炎の治療は、主に胃酸の分泌を抑えて食道への胃酸逆流による傷害を抑え、食道の炎症と自覚症状を消失させることによって行います。 治療で用いられる主なおくすりは、酸分泌抑制薬であるプロトンポンプ阻害薬(PPI)、またはヒスタミン受容体拮抗薬(H2ブロッカー)などです。
逆流性食道炎を治療する主なおくすりとその作用
逆流性食道炎を治療するおくすりは、主に以下のものがあります。
PPI(プロトンポンプ阻害薬)
PPIは、胃の壁細胞に存在する、胃酸を分泌するしくみの最終段階であるプロトンポンプに、結合することで、その働きを直接抑え、胃酸の分泌を抑制します。
H2ブロッカー(ヒスタミン受容体拮抗薬)
H2ブロッカーは、胃酸を分泌させる3つの化学物質のうち、ヒスタミンが受容体と結合することを防ぐことで、胃酸の分泌を抑制します。
その他の薬剤:アルギン酸塩
海藻のぬめり成分であるアルギン酸塩は、食道の粘膜を覆うことで粘膜障害を防ぐとともに胸やけを改善します。
逆流性食道炎の治療は継続が大切!
逆流性食道炎の治療は、継続することが大切です。
自覚症状がなくなっても、食道の炎症が残っている場合があります。
(写真提供:三輪 洋人)
■症状は消失したが、逆流性食道炎自体は消失していない患者さんの例
逆流性食道炎は、一度よくなっても、再発しやすい病気です。
Carlsson R. et al : Aliment. Pharmacol. Ther. 11(3), 473-482, 1997
医師への相談なしに、処方されたおくすりの服用を、ご自身の判断でやめないようにしましょう。