頭と直結している背骨は、体重を支持し姿勢を保持する役割だけではなく、中枢神経が通っていて、さまざまな衝撃や力を吸収・分散・伝達します。背骨が動きの根源なのです。
たとえば、魚は背骨を動かして泳いでいますね。人間の赤ちゃんも、首が据わるという頸椎からの背骨の発達とともに、徐々に四肢に力が伝わりさまざまな動きを覚えていきます。そして、ほぼ一年で立って歩きはじめます。
その背骨は椎骨という小さな骨が連なっていて、そのひとつひとつの関節はわずかしか動かないのですが、全体がなめらかに動くと波打つように大きく動くんです。
しかし、どこか一か所の関節が動かないと、他の関節まで右ならえをします。その意味は、ロボット的なぎこちない動きになってしまい、まわりの筋肉も硬くなり、血流量も減少してしまうこと。
ですから、背骨のしなやかさの度合いが若さと言っても過言ではありません。
背骨が元気なほど逆流性食道炎と関わりある姿勢も改善され、立つこと、動くことが楽に感じられるようになります。
さぁ、背骨に意識を向けて、ていねいに動かしていきましょう。意識をすれば身体は反応し、身体機能がよみがえってきます。
一連の動作を自然呼吸で息は止めずにゆっくり行いましょう(4~8回)。
背骨が固まって感じるところは動いていないのですが、練習すれば細やかに動くのが必ず分かってきます。
そして、この運動をしたあとは、身体が軽く動く楽な感じが得られます。ぜひ試してみてくださいね!