5kgもある頭を支えている首は脳と身体をつなげている大切なところです。ですから首は安定していないと大変なことになります。
しかし、安定し過ぎて、首(頸椎)が十分に動かなければ、視界は極端に狭まってしまいます。その制限は背骨に伝搬し、身体の動きそのものも減少してしまいます。それは不必要な筋肉の緊張(コリ)につながり、血流量や内臓の働きにまで影響を及ぼします。
頸椎がきれいに動けばそのしなやかさは背骨に、そして、身体全体に伝わります。
頸椎を動かしましょう。わずかな動きなのに背骨全体のしなやかさが得られます。
座業などで首の後側が縮んでいる人が多くなっています。自分の正しい首の位置を知覚しましょう。まず、鼻の頭に指をおいてみてください。その指の真後ろあたりが首のひとつ目の骨、第1頸椎です。目を閉じてその位置を捉えたとたん、首が長く感じられるでしょう?普段、頭と捉えている下半分くらいは首なんです。この首の長さを感じるだけで視界が広がり、すっきりとした気分になります。
では、ていねいにゆっくり首を動かしていきます。頸椎(首の骨)は7個もあります。第一頸椎からひとつずつに意識をおいて行います。呼吸は止めずに自然呼吸で気持のいいところで2~5呼吸。必ず反対側もやりましょう。
力が抜けるほど7つの骨ひとつひとつのなめらかな動きを感じます。
首まわりが気持ちよいと感じるだけで身体は軽やかに動きます。顔も驚くほどリフトアップされます。
静かに目を閉じてゆったりと行ないましょう。心地良さが全身に広がるでしょう?