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楽トレのススメ Vol.7

きれいな腕の動きが呼吸をゆたかにする

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ゆっくり息を吸うと、肋骨が持ち上がって鳥かごのような胸郭が膨らむのが分かりますね。このとき肺も大きく膨らんで酸素をたっぷり取り入れます。息を吐くと肋骨は下がり胸郭はせばまり、肺もしぼみます。このたった一回の呼吸にも胸郭を作っている小さなたくさんの関節(肋骨と背骨と胸骨)が動いています。
これら関節がなめらかに動けば肋骨の間にある呼吸筋がしなやかさを増し、胸郭の可動性はぐんと広がります。それだけ肺は大きく膨らみしぼむことができ、生きるエネルギーをつくる呼吸器機能が高まるのです。
さぁ、呼吸とともに積極的に動いていきましょう。正しい腕と背骨の運動で呼吸に関わる様々な関節がさらにダイナミックに動きだします。
きれいに動けばまわりの筋肉もほぐれ血流量も増えるので、仕事や姿勢から起こる背中・肩・腰などのコリや痛みからも解放されます。そして、肺がゆったりと広がる心地よさを得られるのです。

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  • 手指を肩に乗せて息を吸いながら肘を上げる
    (肩甲骨をきれいにすべらせるため、肘は必ず耳より前の位置に上げる)
  • 息を吐きながら下ろす(3~5回)
    ※肩甲骨と鎖骨が腕と一緒になってスルスル滑っているのを感じる
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  • 息を吸いながら肘を上げて、腰椎から稲穂が垂れるようにゆっくり横に曲げ、腕を伸ばす。
  • ゆっくり戻す(自然呼吸で3~5回くり返す)
    ※背骨のひとつひとつにていねいに意識をおいて動かすと、肋骨がさらに扇のように開き、肋間筋がしなやかさを増す

呼吸がゆたかになるほど、胸郭や横隔膜の機能が改善されるので、姿勢や呼吸に深く関連している逆流性食道炎にも良い影響を与えます。
楽にゆったりと呼吸すれば、腕は軽やかに上がり、身体ものびやかに動きます。その動きで呼吸もより深くゆたかになります。
呼吸と動きの相乗効果を存分に楽しみましょう!

写真:中尾 和子
中尾 和子
トータルフィットネスコーディネーター、健康大使(平成19年11月厚生労働省任命)、
NPO法人日本Gボール協会 副理事長 中尾クラブ主宰
1952年京都市生まれ。長男出産後、26歳から本格的にボディビルをはじめ、1983年「第1回ミス日本ボディビルコンテスト」で優勝。その後、フィットネスインストラクターとしてエアロビクス・筋コンディショニング・ボールエクササイズなど国内外で幅広い指導を展開。近年では治療とフィットネスを融合させた「JSAボールエクササイズ」、和太鼓とフィットネスをコラボさせた「太鼓ビクス」、「立ち居振る舞いを鍛える」身体技法「コア・ストレッチ&ダンス」を開発した。
中尾和子オフィシャルサイト https://www.nakao-kazuko.net