ゆっくり息を吸うと、肋骨が持ち上がって鳥かごのような胸郭が膨らむのが分かりますね。このとき肺も大きく膨らんで酸素をたっぷり取り入れます。息を吐くと肋骨は下がり胸郭はせばまり、肺もしぼみます。このたった一回の呼吸にも胸郭を作っている小さなたくさんの関節(肋骨と背骨と胸骨)が動いています。
これら関節がなめらかに動けば肋骨の間にある呼吸筋がしなやかさを増し、胸郭の可動性はぐんと広がります。それだけ肺は大きく膨らみしぼむことができ、生きるエネルギーをつくる呼吸器機能が高まるのです。
さぁ、呼吸とともに積極的に動いていきましょう。正しい腕と背骨の運動で呼吸に関わる様々な関節がさらにダイナミックに動きだします。
きれいに動けばまわりの筋肉もほぐれ血流量も増えるので、仕事や姿勢から起こる背中・肩・腰などのコリや痛みからも解放されます。そして、肺がゆったりと広がる心地よさを得られるのです。
呼吸がゆたかになるほど、胸郭や横隔膜の機能が改善されるので、姿勢や呼吸に深く関連している逆流性食道炎にも良い影響を与えます。
楽にゆったりと呼吸すれば、腕は軽やかに上がり、身体ものびやかに動きます。その動きで呼吸もより深くゆたかになります。
呼吸と動きの相乗効果を存分に楽しみましょう!